アストンマーチンホンダF1に思う事
2026シーズンのF1が開幕、今シーズンから再参入のホンダは現在のところ惨憺たる状態であると報じられている。
・PUの振動が激しい
・振動の影響でバッテリー関連も壊れる
・バッテリーへの回生量も足りていない
等々、確かにこの状態でシーズンインしたの?と思えるような事になっているようである。
車体側を担当する「神様」ニューウエイ氏率いるアストンマーチン側はPU担当のホンダを批判、などとの報道もあるが、現場を見ているわけではないので鵜呑みにはできない。
確かに振動の発生源は回転体を持っているエンジンであろう。が、これまでさんざんF1のエンジンを作ってきたホンダであるので、さすがにエンジン単体で過度な振動が発生する状態だったとは考えにくい。PUを構成するパーツの中で振動発生に関わるものとしては、主にエンジン、MGU、ギヤボックスであると思うが、この3つをアッセンブリーした状態での振動とするならば、エンジン、MGUを受け持つホンダ、ギヤボックスを受け持つアストンマーチン、相互を組み合わせて初めて発生する事象もあると思う。
当然開発時には解析を行い、共振を含む悪い振動成分がないことを確認しているだろうが、その解析で与えたパラメータは果たして妥当なものだったのか、計算値と実際の整合がとれているのか、その辺の確認を経ても尚、問題が発生しているのか、そこが個人的には興味深い点である。
どんな解析も始めから精度が高いわけではないはずだし、実際をフィードバックして解析モデルの精度が向上していくはずである。
これまで報じられてきた記事からすると、アストンマーチンの場合、新しい車体、PUを組み合わせて走れる状態になったのはシーズン直前であったと思われる。単体では問題ないはずが、統合により新しい問題が起き、それが根本的な変更を必要とするレベルの事案であり、その改善には多くの時間と労力を要するためシーズンインに間に合わなかった、というのが私の推察である。
すでに原因追及は進んでいるだろうし、もしかしたら主要因も明らかになっているかもしれない。それでもそれを改善するには変更内容が大きすぎて、すぐには対応できず、とりあえず出来る対策でしのぐしかないとしたら、今の状態が短期間で大きく改善されるとは考えにくい。その辺の進展は次戦でより明確になるであろう。
今は一方的にホンダが悪者にされているが、たとえ主要因がホンダの担当以外の点にあったとしても、ホンダが「ニューウエイの無茶な設計が原因」とか「アストンマーチンのギヤボックスに原因がある」とかを公表する事はないだろう。(そんな状態になったらチームとしては崩壊である)そういう点ではニューウエイをチーム代表とする事には疑問を感じるし、もっと前向きなチーム運営を期待したい
