ホンダのリコールに思う事
2025年1月31日にホンダのNシリーズ155万台余りのリコールが発表された
自分が乗っているN-VANも対象となっている
今回のリコール箇所はエンジンのEGRパイプフランジ部で、錆の発生が原因でEGRバルブの作動不良につながるというもの
自分のN-VANも確認してみたら、見事に錆が発生していた

これは明らかに材質選定のミスであろう
エンジンルームを見渡しても、ほかに目立つ錆はなく、ここだけが錆びている状況である
なぜこのような事態になったのだろうか?設計時に錆・腐食の観点も考慮したうえで材質を決定しているはずなのに、現実は錆が発生してしまった
考えられる理由は3つ
1.コストダウン目的で錆の発生の可能性をわかっていながら安価な材質を選択した
2.考えにくい事だが、図面指示の材質と製造に用いた材質が異なる
3.設計時の材質選定の際に錆・腐食の発生可能性を考慮しなかった
1、2だとすると、共に目的はコストダウンだと思われるが、果たして本来使うべき材質を選択した場合とのコスト差はいくらになるのだろう?設計時に想定できなかった環境や経年変化が原因なら、仕方ないと思える部分もあるが、今回の事象はあまりにレベルが低いと言わざるをえない
結果的に大きな代償を払う事になったし、メーカーに対する信頼は通常のリコールより大きく低下することにもなるだろう
日本車が世界で信頼を得られたのは、故障しにくい、壊れにくいという面が大きいと考えている
性能・デザイン・先進性等、製品の評価ポイントはいくつかあるだろうが、やはりクルマ(バイクも含む)だったら安心して乗れる、という事が一番基本なのではないかと思う
「体質改善」、「効率向上」、「原価低減」などの旗印のもと、現場では重箱の隅をつつくような「改善活動」がおこなわれている(要求されている)だろうが、まずは外してはいけないポイントはそれに関わる全ての人がしっかり守ったうえで、出来る事を行って欲しいと思う